とうもろこし栽培で、避けて通れない害虫が「アワノメイガ」です。
その被害を防ぐ方法のひとつに「雄穂(ゆうすい)の切り取り」がありますが、時期を間違えると受粉不良(いわゆる“歯抜け”)の原因になります。
そこで今回は、雄穂を切る正しいタイミングと、アワノメイガの防除対策について調べてみました。
とうもろこしの雄穂を切るタイミングは?
雄穂を切り取るタイミングは、雄穂の花粉が出終わり、雌穂(しすい)の絹糸(ヒゲ)への受粉がしっかり終わった直後です。
受粉後に雄穂を切ることで、次のような嬉しいメリットがあります。
🌽 アワノメイガ対策
アワノメイガは雄穂の花粉のにおいに引き寄せられて飛んできます。
受粉後にすぐ雄穂を切り取っておくことで、成虫が集まるのを防ぎ、卵を産み付けられるリスクを減らせます。
🌽 実に栄養をギュッと集中させる
受粉が終わった雄穂を残しておくと、無駄な養分を消費してしまいます。
切り落とすことで栄養がすべて実(雌穂)に回り、甘く大きく育ちます。
🌽 強風で株が倒れるのを防ぐ
とうもろこしは背が高いため、てっぺんにある雄穂が風の抵抗を受けやすいです。
カットして頭を軽くしておくことで、台風や強風で株が倒れるリスクを減らせます。
●雄穂を切るタイミングの目安は次のとおりです。
🌽花粉の出具合を確認する
雄穂を軽く揺らしてみて、花粉がほとんど舞わなくなったら放散終了のサインです。
🌽 絹糸(ヒゲ)の状態を見る
雌穂から伸びた絹糸が十分に伸び、受粉が進んで茶色く変わり始めた頃が目安になります。
⚠️ 注意点
- 早すぎる切除
絹糸に花粉が行き渡る前に雄穂を切ると、粒がそろわない「歯抜け」の原因になります。 - 遅すぎる切除
受粉後に雄穂を長く残すと、アワノメイガの成虫を呼び寄せて卵を産み付けられるリスクが高まります。
そのため、受粉が終わったことを確認した直後に、すばやく雄穂を切り取ることが大切です。
アワノメイガから実を守る害虫対策
アワノメイガの成虫(ガ)は、雄穂から出る花粉のにおいに引き寄せられて飛んできて、雄穂や周りの葉に卵を産み付けます。
孵化した幼虫はまず雄穂を食べ、そのあと茎を伝って下へ移動し、雌穂(実)の内部へ入り込んで食害します。
こうした習性をふまえた対策は、次の手順が効果的です。
🌽 人工受粉を行う
雄穂を切り取るとき、その雄穂を手に持ち、雌穂の絹糸(ヒゲ)に軽くポンポンと触れさせて花粉をしっかり付けます。 これが人工受粉の役割になります。
🌽切り取った雄穂はすぐに畑の外へ
切除した雄穂を畝の上や畑の隅に置いたままにすると、付着していた卵や幼虫が株へ戻ってしまうので必ず畑の外へ持ち出して処分します。
🌽受粉後の雌穂に防虫ネットをかぶせる
雄穂を切ったあとは、雌穂(実)へ虫が直接入らないように、絹糸の部分に水切りネットや不織布などの防虫ネットをかぶせると、さらに防除効果が高まります。
私の菜園の様子
私の菜園でも、受粉が完了したタイミングで人工受粉を行い、すぐに雄穂を切り取る作業を行いました。

切り取った雄穂を、まず雌穂の絹糸に軽くこすり当てて人工受粉をしっかり済ませてからカットしています。
そのあと、切り取った雄穂は畑に置きっぱなしにせず、すぐに畑の外へ持ち出して処分しました。
まとめ
とうもろこしのアワノメイガ対策において、雄穂の切除は非常に有効な方法です。
確実な収穫を得るためのポイントをまとめます。
- 切るタイミング:雄穂の花粉が出尽くし、受粉が完了した直後。
- 防除の手順:切除した雄穂で人工受粉を行い、作業後はすぐに雄穂を畑の外へ処分する。
- 仕上げ: 受粉後の雌穂にネットや袋を被せると、実への侵入防除効果がさらに高まる。
適切な時期に雄穂を処理し、アワノメイガの被害を防いで美味しいとうもろこしを育てましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
参考元:
・JAむなかた【トウモロコシ(スイートコーン)】家庭菜園・ベランダ菜園ガイド
・JA町田市 とうもろこし栽培のポイント(営農情報)


