ゴーヤは家庭菜園だけでなく、暑い季節には緑のカーテンとしても人気がある夏野菜です。
そろそろ、つるが伸び葉が茂り花が咲くころですね。
今回はゴーヤの雄花と雌花の見分け方と、受粉について調べてみました。
このブログは、最初に雄花ばかりが咲く理由や人工受粉の方法について書いています。

ゴーヤ実がなるまで
ゴーヤは、定植から開花まで約2ヶ月ほどかかります。
ゴーヤは1つの株に雄花と雌花の両方を咲かせます。
雄花が先に開花し、雌花が後から咲きます。
受粉すると、緑色の実がどんどん大きくなります。
花が咲いてから、収穫まではおよそ20日ほどです。
自然受粉だけでなく、人工受粉を行うことでより確実に果実をつけることができます。
雄花と雌花の見分け方
ゴーヤの雄花・雌花の比率は、雄花10~20に対し雌花1の比率と言われているそうです。
➡雄花ばかり咲くと言われるゆえんですね。
雄花(おばな)

●雄花は受粉のための花で、花粉を作ります。
●雌花より数が多くたくさん咲きます。
●雄花は茎や葉の付け根から直接咲きます。
【まーちゃんガーデン】
雄花はたくさん咲きだしました。
雌花(めばな)

●雌花は果実を形成する花で、雄花の花粉を受けると実になります。
●花の根元部分に小さなゴーヤの形をしたふくらみがあります。
●雄花よりも数が少ないため、雌花のタイミングを見極めることが大切です。
【まーちゃんガーデン】
雌花は探せませんでしたが、受粉後の雌花がありました。
ゴーヤの受粉
雄花が先に多く咲く理由は、以下の2つが考えられます。
1.成長過程で雌花が多く咲き、実がたくさんできると栄養が分散してしまい、ゴーヤ全体の成長が妨げられるため
2.先に雄花が咲くことで、後から開花する雌花が確実に受粉できる環境を整えるため
➡ゴーヤは効率よく成長し、確実に実をつけるための仕組みを持っているのですね。
また、ゴーヤには雌雄異熟(しゆういじゅく)という自家受粉を避ける仕組みがあります。
雄しべと雌しべが成熟するタイミングをずらすことで、同じ花の花粉で受粉しないようにし、遺伝的に多様な子孫を残すように工夫しているのです。
➡自然の仕組みは面白いですね。
雌花は親づるよりも子づるや孫づるに多くつけるので、親づるを摘心し子づるを伸ばすことも大切です。
➡だから摘心が重要なんですね。
本来は、昆虫などの自然の力で受粉しますが、人工受粉も併用しましょう。
雄花を摘み取って直接雌花につけるか、綿棒や筆などを使って雌花につけます。
また、窒素過多になると雌花が少なくなるため、肥料にも注意することも大切です。
花が咲き始めたまーちゃんガーデン
私の菜園では、少し早めの4月上旬に苗を植え付けているため、そろそろ2ヶ月になります。
気温については、栽培適温の25℃には届かない日が多かったですが、花がたくさん咲きだしました。

摘心と通気性を良くするため畝に葉があたらないように摘葉しています。
雄花と雌花の特徴に注意しながら、受粉を促しより豊かな収穫につなげたいと思っています。
参照元:日本植物生理学会・鹿児島市環境課・名古屋市農業振興課・JA北新潟
