夏のピークを過ぎ、ナスの成長が落ち着いてくると、家庭菜園界隈では「更新剪定」の話題がよく聞かれるようになります。
でも…
「まだ実をつけているのに、バッサリ切るのは忍びない…」
そんなふうに感じて、更新剪定に踏み切れなかった方も多いのではないでしょうか?
私の菜園でも、更新剪定は行いませんでした。それでも、丁寧なケアを続けたことで、ナスは秋まで美しい実をつけ続けてくれています。
この記事では、更新剪定をせずに「ゆっくりだけど長く楽しめた」真夏〜秋の中長ナスの育て方を、実体験を交えてご紹介します。
【ナス】「更新剪定」とは?なぜ必要?
更新剪定とは、夏の終わりにナスの株を大胆に切り戻すことで、秋ナスの収穫量を増やすための「強制リフレッシュ」戦略です。
| 目的 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 秋に良質なナスを収穫できるようにする | 「なり疲れ」を起こしたナスの株を回復させる | 株への負担が大きい 一時的に収穫がストップする |
剪定しない育て方のメリット・デメリット
あえて更新剪定をしないという選択肢もあります。
✅メリット
- 株へのストレスが少ない
大きな剪定を避けることで、株が弱るリスクを減らせます。 - 収穫が途切れない
少しずつでも実がなり続け、食卓にナスが並び続けます。 - 作業がラク
剪定後の追肥や管理の手間が軽減されます。
⚠️デメリット
- 実が小さくなりがち
養分が分散し、サイズが揃いにくくなります。 - 病害虫のリスク
葉が茂りすぎると風通しが悪くなり、ハダニなどの害虫が発生しやすくなります。
【ナス】更新剪定しない育て方の3つの秘訣
① 葉の「お手入れ」
更新剪定はしなくても、古い葉や病気の葉はこまめに取り除きましょう。
取り除くべき葉:
- 地面近くで日が当たらない葉
- 黄色く変色・斑点のある葉
- 実を収穫した後の枝や葉
👉 風通しを良くし、病害虫の予防と養分の集中を図ります。
② 穏やかな追肥を定期的に
「肥料食いのナス」は実をつけ続けるために、エネルギーを消耗し続けています。
- 頻度: 2週間に1回を目安に
- 肥料の選び方: カリウム多めの肥料で実の充実をサポート
⚠️ 肥料のやりすぎは「ツルボケ」の原因になるので、株の様子を見ながら調整を。
③ 水やりは「朝」が基本
秋でもナスは水をたっぷり必要とします。
- 時間帯: 朝の涼しい時間にたっぷりと
- 土の状態: 表面が乾いたらしっかり水やり
🌞昼間の水やりは、根にダメージを与えることがあるので注意!
【更新剪定とは】ナスの夏から秋の更新剪定しない育て方と栽培方法のまとめ
当初は8月末でナス栽培を終える予定でしたが、1本だけ「主枝の摘芯」を行い、秋まで栽培を延長することにしました。
更新剪定を行わずに残した中長ナスは、生長こそゆっくりですが、今も美しい実をつけてくれています。
真夏~秋へとナスの装いが変化していく様子を、のんびりと味わう栽培スタイルも家庭菜園ならでは。
来年は、「剪定しない秋ナス栽培」にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?


最後までお読みいただきありがとうございました。
参考元:
・ナスの育て方.com
・庭革命株式会社





