つる性野菜を育てるとき、ネットの張り方や支柱の組み方で育ち方が大きく変わります。
特にゴーヤと小玉スイカは同じつる性でも「勢い」と「重さ」がまったく違うため、それぞれに合ったネットの張り方が必要です。
以前にゴーヤの支柱の立て方についてお話しましたが、今回は『同じ畝で小玉スイカも一緒に育てる』という場合の支柱レイアウトを考えてみましたのでご紹介します。
ゴーヤのネットの張り方
ゴーヤはつるの勢いが強く、葉も茂りやすいので、ネットの“面”をしっかり作ることが大切です。高さ150cmほどの低い合掌式でも以下に注意をすることで十分育ちます。
- 上部の支柱(横バー)をしっかり固定する
ネットの上端がたるむと、つるが迷って真ん中に入り込みやすくなります。
頂点の横バーは支柱など、たわみにくいものが安心です。 - 中段(80〜100cm)に横紐を追加する
ネットのバタつきを抑え、風の日でも安定します。
つるの誘引もしやすくなり、面全体が使いやすくなります。 - 下部は地面近くまでピンと張る
風でネットが揺れると、ゴーヤの重みで前に倒れやすくなります。
U字ピンや杭でしっかり固定しましょう。
ゴーヤは実が軽いので、ネットの強度はそこまで必要ありませんが、風対策だけは丁寧にしておくと安心です。
小玉スイカのネット栽培
小玉スイカは1〜2kgの実がつくため、ネットに負荷がかかりやすいです。
重さをどう受け止めるかがポイントになります。
- ネットはやや後ろに傾けて張る
垂直よりも後傾にすると、実の重みが支柱側に逃げ、ネットが前に倒れにくくなります。 - 実は必ずハンモックで支える
玉ねぎが入っていたネットで十分です。 - 縦支柱を1〜2本追加する
スイカ側だけ補強しておくと、実が大きくなっても安心です。
合掌式の内側に“柱”を立てるイメージです。
低いネットでも、重さ対策をしっかりすれば、小玉スイカは十分育ちます。
合掌式支柱づくりのコツ
安定した合掌式を立てるための基本
- 角度は60度を目安に 高さを150cm程度に抑える場合、足元を広げすぎると強度が落ちます。正三角形に近い角度(60度)で組むのが最も安定します。
- 「筋交い(すじかい)」を入れる 横揺れを防ぐため、斜めに1本支柱を渡すだけで、台風などの強風への耐性が非常に向上します。
*前述した縦支柱を追加するのは重みの対策、筋交いを入れるのは台風などの強風対策です。
畑の環境、育てる実の数などに合わせて行ってくださいね。
ゴーヤとスイカを同じネットに這わせると、つるが絡んだり、スイカの重みでネットが歪んだりします。
そこで考えたのが、合掌式を2つ並べて、それぞれ一面ずつ使う方法です。
- ゴーヤの合掌式
- 20〜30cmの隙間
- 小玉スイカの合掌式

こうすると、ネットが完全に別になるため、つるが絡みにくく、風も抜けやすくなります。
さらに、この隙間30cmはちょっとした栽培スペースとして活用できます。
- 葉ネギ(根が浅く、粘土質でも育つ)
- ベビーリーフ・サラダ菜(日陰気味でもOK)
- ラディッシュ(短期間で収穫)
- パセリ(虫よけ効果も)
これらはつる性野菜の根域とも競合しにくく、管理しやすい配置です。
ゴーヤのネットの張り方と小玉スイカのネット栽培|合掌式支柱づくりのコツのまとめ
低い合掌式でも、ネットの張り方と支柱の補強を工夫すれば、ゴーヤも小玉スイカも安定して育てられます。
- ゴーヤは「面を作る」ことが大事
- 小玉スイカは「重さ対策」がすべて
- 合掌式を2つ使うと、つるが絡まず管理が楽
- 隙間30cmは葉物や葉ネギの“ミニ菜園”として活用
扱いやすい低めの合掌式は、作業がしやすく、風にも強いレイアウトです。
ゴーヤとスイカを同じ畝で育てたい方に、ぜひ試してほしい方法です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
参考元:
・JA北新潟 ゴーヤー(ニガウリ)緑のカーテンにも最適
・やまむファーム 支柱立ての基本と、代表的な支柱の立て方
・GreenSnap 小玉スイカの育て方は初心者にも◎!




